アジア予選“鬼門”の初戦を快勝発進!

日本代表ワールドカップアジア2次予選第1節、アウェイでミャンマー代表との初戦を2-0の快勝で終えた。

前々回大会(2014ブラジル)のアジア2次予選初戦では、北朝鮮相手に後半アディショナルタイムのゴールで辛うじて勝利。前回大会(2018ロシア)のときは、シンガポール相手にスコアレスドローと、初戦はまさしく“鬼門”といえる。

試合前の予想通り、試合は立ち上がりから日本代表の圧倒的攻勢で試合は進む。前半16分、堂安が敵陣でボールを奪うと、中島が得意なカットインの形から右足を一閃。新世代日本代表の「10番」貴重な先制点をもたらした。その10分後には、堂安からのロブパスに反応した南野が頭で合わせ追加点。随所に見られた敵のカウンターも寄せつけず、終始ゲームを支配し勝利を収めた。

       

試合を決定づける「3点目」は再び生まれず

先日のパラグアイ戦と同様、日本代表は前半から2点を奪うことに成功したが、試合を決定づける3点目は生まれなかった

自陣に引いてゴール前に多くの人数をかける相手に対し、圧倒的な支配率で猛攻を仕掛け、放ったシュート本数は30本。攻めあぐねることなく積極的にゴールを狙った姿勢は評価される。ただ、ミャンマー代表から受けた2本のシュートのうち1本でも失点に繋がっていたら。ミャンマー代表とサポーターが勢いづき、誰もが「逆転劇」を想像してしまう展開となっていただろう。

試合後に森保監督や多くの選手が「課題」として語ったのは、「試合を決定づける3点目の必要性」だった。快勝とは裏腹に、悩ましい反省材料が残る形となった。

      

お馴染みの“カルテット”に替わるオプションへの期待

スターティングメンバーは先日のパラグライ戦(キリンチャレンジカップ)と変わらず、二列目に中島・南野・堂安、1トップには大迫を起用。森保体制ではお馴染みとなったカルテットは、自由なポジションチェンジにそれぞれが呼応し合い、阿吽のコンビネーションでミャンマー守備陣を早々に打開してみせた

2得点を奪った後、さらなる追加点を狙い森保監督が最初に動いたのは後半21分。堂安に代わり、伊東を右サイドに入れる。伊東は持ち味のスピードを発揮し、交代直後からDFラインを幾度となく突破。吉田からのロングフィードで抜け出しGKと1対1となる決定的な場面もあったが得点には繋がらない

後半32分に南野と代わって入った鈴木も流れを変えることはできなかった。後半35分には、最後の交代カードとして久保を投入(ワールドカップ予選で日本代表史上最年少記録となる18歳98日での出場)。ファーストプレーから絶妙なヒールパスで会場を湧かし、代表初ゴールとともに追加点への期待が高まったが、短い出場時間の中で決定的な仕事はできず、試合終了を迎えた。

今回出場した伊東鈴木久保、パラグアイ戦で起用された永井原口現状控え組となっているアタッカー陣のプレー内容は決して悪くない。スタメン組大迫中島南野堂安とはタイプの違う選手たちで、出場すればそれぞれが持ち味を十分すぎるほどに発揮できている

足りないのは「連動性」。共にプレーしてきた時間に起因する課題であり、スタメン組は個々のスキルだけでなく、互いに相乗効果を生み出す連動性を発揮している。控え組それぞれの持ち味が個々で発揮されるだけでなく、他選手と呼応し合うことができれば、試合を決定づける「3点目」を奪う新たな戦術オプションとなるのではないだろうか。